南部鉄器の歴史 南部鉄器の歴史は、17世紀にさかのぼります。
時の南部藩主が京都から釜師を招き、茶の湯釜を作らせたのが始まりといわれています。
南部藩には古くから砂鉄、岩鉄などの良質な鉄資源に加え、川砂、粘土、漆、木炭などの原料が地元で産出され、鋳物産業にとっての好条件が揃っていました。
以来、良質な原材料に恵まれたことや、藩が保護育成に努め各地から多くの鋳物師、釜師を召抱えたことで発展し続けます。
18世紀になると、茶の湯釜の寸法を縮め、注ぎ口と鉉(つる)をつけた鉄瓶が考案されました。
これが手軽に使えることから湯沸かしとして普及し、茶の湯の道具から生活用具が生まれるきっかけとなりました。
この鉄瓶もまた、藩主の庇護によって定着し、「南部鉄瓶」という名で現代へと受け継がれています。
今日でも焼型、乾燥型の鋳型作り、紋様押し、肌打ち、漆仕上げ等の伝統的技法により、鉄瓶をはじめとした日用品鋳物が生産されています。
「質実剛健・丈夫で長持ち」これが南部鉄器のイメージですが、描かれた様々な絵柄紋様は作り人の心の機微や温もりが肌で感じさせてくれます。
現在は、昔ながらの伝統技法を守りながらの茶の湯釜・鉄瓶製作に加え、現代の生活様式にも幅広く受け入れられるようなデザインの新商品開発や、海外向けの製品の開発・海外見本市への出展などにも取り組んでいます。
南部鉄器の特徴 ■南部鉄瓶の一番の特徴は、抜群の熱伝道性と保温性です。
南部鉄器は厚みがあるので保温性に優れ、熱を均一に伝えます。
しかも、大変丈夫で長持ちします。
鉄の融点は1000度を超えます。
そのため、不用意な空焚きにも大変丈夫で、錆びに注意すれば一生使用できます。
■鉄瓶で沸かしたお湯は、まろやかで非常に美味しいです。
鉄瓶を使えば使うほど、より美味しくなると言われています。
また、鉄瓶で沸騰した湯を使うことで、お茶の味は非常に柔らかくて甘くなります。
日本茶だけでなく、コーヒー・紅茶・中国茶なども、鉄瓶を使うことにより一層、美味しくいただけます。
また、赤ちゃんのミルクを溶かすお湯としてもおすすめです。
■鉄瓶で沸かしたお湯には、体に吸収されやすい二価鉄が豊富に含まれています。
鉄器から出た二価鉄は、水などの材料に程よく溶け込み体内に吸収されるため、鉄分補給に効果的です。
鉄分不足の人や健康志向の方におすすめです。
商品内容 製 造 地 日 本 岩手県 商品名/図 柄 桜 (砂鉄) 容 量 1.8L 重 量 2.16kg 大きさ H23cm x W21cm 付属品 桐箱付き/画像付き証明書 使用上の注意点!! ※使い終わるたびに残ったお湯は全部空けてください。
※余熱で水分を十分に蒸発させてください。
※まだ水分が残っている時には、軽く空焚きをして内部を乾燥してください。
注文時のご注意!! ※お急ぎの場合は、当店の方に在庫状況をご確認いただきますようお願い致します。
※画像と実際の商品とで、色が若干異なる場合がございますのでご了承くださいませ。